離婚に至るまでの経緯は人それぞれですが、多くの方は離婚する前は心身ともに擦り減っていると思います。
一度は本気で好きになった人との別れはきっと辛いはずですし、本当にこれでいいのかと考えては見えない未来に不安を感じているのではないでしょうか。
今回は、離婚前の自分に言いたいことを6つほどまとめてみました。
インスタグラムの方で多くの方に反響をいただいてますので、ブログの方でも詳しく書いていきたいと思います。
過去の私自身に言いたいことが、今離婚を考えている誰かの役に立ちますように。
自分の言葉と決断に責任を持とう。その覚悟がないとずっと苦しいままだよ。
責任感を持つということは、離婚後の生活の中ではとても大事なことです。
自分の言葉と決断に責任を持てずにいると
- こうなったのは元配偶者のせいだ
- 相談したあの人がああ言ったからこうしたのに
というように、誰かのせいにし続けてしまうことになります。
人のせいにするのは簡単だし、自分は悪くないと思えるのでその時は怒りが収まりますが、それは一時的なものです。
責任感がないままでいると、離婚の苦しみは長い間続きます。
どんな決断をして今がどんなにつらい状況だったとしても、それを選んだのは自分です。
自分の決断に自信を持って、幸せな未来を作ることに専念すること。
これを離婚前に出来ればよかったなぁと思います。
被害者意識を捨てよう。常識的に考えて相手が悪いように見えても、100%相手が悪いということは絶対にないから。
不倫やDV、借金などが原因で離婚することになると、大体の人が100%相手が悪いと信じ込みます。
実際、その通りです。
良いか悪いかで判断するのだとしたら、相手が100%悪いのは確実です。
ただ、この出来事から何らかの学びを得ようとするならば、まずは被害者意識を捨てることです。
「自分のしてきたことは全て正しかった!」
そう信じてしまうと、別の相手で別のシチュエーションで、似たような出来事を繰り返してしまいます。
一見マイナスに見える出来事でも、見方を変えれば離婚は大きく変わるためのきっかけになります。
人は簡単には変われません。
でも、大変な時は変われるきっかけになります。
大きく変わると書いて”大変”
大変な時は大きく変われる時だと心得て、成長するきっかけになるようにもっと早いうちから前向きに捉えられたらもっと楽になったのになぁと思います。
人の心は正論だけじゃ動かないよ。正論や常識というものは、夫婦間では通用しない時もあるんだよ。
私は離婚時に再構築を目指していましたが、離婚前の話し合いで正論を振りかざしすぎてしまったため歩み寄ることが出来ませんでした。
相手には相手の、私には私の課題があって、それぞれが自分の課題と向き合うことで歩み寄ることが出来るものだということを、離れてから知りました。
人の言動には理屈なんてないですよね。
理屈で動いていたら窮屈だし、その理論を自分自身にも適用することは自分の心に嘘をつくことになるはずです。
私が、離婚をする前に心得ておきたかったのは以下の2つです。
- 合わないと思ったら何も言わずスパッと切り捨てること
- 再構築を目指すのなら相手の弱い部分も受け止めること
どちらも出来ずに相手を責めて勝とうとするのは自分の弱さゆえだったと思います。
“罪を憎んで人を憎まず”
【意味】 罪を憎んで人を憎まずとは、犯した罪は憎むべきだが、その人が罪を犯すまでには事情もあったのだろうから、罪を犯した人そのものまで憎んではいけないという教え。
私は今でも当時のことがフラッシュバックして苦しくなる時がたまにありますが、そういう時はこのことわざを思い出すようにしています。
この言葉を胸に留めて、事実とだけ向き合うことがもっと早く出来ていれば苦しむ時間は減ったのではないか、と思います。
人は完璧にはなれません。
少なくとも、自分も完璧ではないはずです。
そのことを頭の片隅に置いておくことで、相手を憎む前に自分の弱さを認めることができ、苦しむ時間が段々減っていきました。
相手の言い分にしっかり耳を傾けてみて。自分を見つめ直すためのヒントが隠れているから。
離婚の前に話し合いをすると、相手の言い分が一見はちゃめちゃなことを言ってるように聞こえますが、実はそんなことないんです。
相手の言い分を踏まえて自己分析を行うと、自分自身の至らない点がザクザク出てきます。
これはお宝探しです。
簡単には見つかりません。
だって、相手の言い分を認めるのってとっても悔しいから。
でも、このお宝が手に入った時は、今より強くなれるし幸せへの一歩を大きく踏み出すことが出来ます。
深く深く自己分析を行うと、思わぬところで相手の言い分と合致することがあります。
それがまた面白いんですよね。
自分のことは自分が一番わかってるというのは嘘で、他人から見た自分の方が信用できたりします。
特に、友人よりも自分をさらけ出している相手の言うことなら、より信憑性があります。
友人の思考は基本的に自分の思考に似ているので、相手の言い分と似たことを言う人は少ないです。
なんなら私の場合はいませんでした。
友人に相談することはいいことですし、それでスッキリするならアリだと思いますが、その友人の意見を取り入れすぎないことがポイントだと思っています。
第三者の意見と当事者の意見は必ず相違します。
耳障りのいい言葉ばかりを受け入れるのはおすすめしません。
耳が痛くなるような意見を言ってくれる人を大切にしましょう。
そして、自己分析を行うときには自分を責めすぎないこと。
事実だけを淡々とまとめること。
自分自身を責めると、自分が何かから責められる状況を引き起こしてしまうことになります。
あくまでも、自己分析の際は自分の人格は切り離して考えましょう。
厳しい意見を言ってくれる人を大事にしよう。厳しい意見は必ず自分の糧になるから。
離婚を考えていることを周囲に相談するとき、共感や同情をしてくれる人よりも観察力が鋭い人や離婚を経験してどん底を味わったことのある人に相談すればよかったと思っています。
離婚前の精神状態で、的確なアドバイスをされるとしんどいと思いますし、もしかしたら頭にくるかもしれません。
でも、そのようなアドバイスは絶対に忘れないのです。しんどさや怒りを感じるということは、少しでも心に刺さるものがあるからです。
その時は厳しい意見を冷静に受け止められなくて正しい判断が出来なかったとしても、ある程度落ち着いた頃に、心に残っている的確なアドバイスを思い出してみましょう。
きっと、そのアドバイスの意味が少しずつ分かるようになっていると思います。
その意味が理解できるようになったら、腹落ちするまで考えましょう。
自分が苦労した原因が分かるようになれば、今後の人生に必ず活かせます。
心に残っている他人からの言葉は、自分の人生において大きな糧になりますよ。
今がとても苦しくても、苦しみもがいた先には今よりも成長した自分が待ってるから安心して苦しんで。その苦しみは絶対に無駄にはならないから。
今がとても不安で苦しくて辛くても、乗り越えた先には今よりも成長した自分が必ず待っています。
そのためにも、苦しいときに出来ることは考えること。
自分自身を分析したり、相手の言葉の真意や離婚に至った原因を振り返ること。
相手のことを責めても構いませんが、考えるときは客観的な目線で見るようにします。
苦しくて辛い出来事から得られるものは何か、ひたすら考えます。
私はいまだに離婚時のことを考えますが、時間が経って落ち着いた今だからわかることも多々あります。
離婚は夫婦の問題でもありますが、個人の問題でもあります。
相手と向き合う前に、まずは自分自身と目の前の事実に向き合いましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
私の経験に基づく考え方なので、もしかしたら厳しく聞こえるかもしれませんし、
「早く楽になりたい」という一心でこの記事を読んでくださった方もいるかもしれません。
しかし、離婚の苦しみは時間薬でしか解決できません。
「どうして私がこんな辛い思いをしないといけないの?」
そんな思いを抱えている方に伝えたいのは、
望んでもいない試練の中にも宝はあります。
試練の中の宝は一生ものの宝ばかりですよ。
ということです。
大丈夫です。明けない夜はありません。
どん底まで落ちたらあとは上がるだけです。
今の感情を大事にして、たくさん苦しみましょう。
私たちは絶対に、もっともっと幸せになれますよ!