年収が増えるとそのような悩みを抱えることがありますよね。
頑張って働いても児童扶養手当が減っていくのなら、働き方を抑えて子供との時間を増やし、児童扶養手当を満額貰った方がいいと考える方が出てきてもおかしくはありません。
とはいえ、既に正社員で働いている方がパートになって働き方を一気に抑えるというのもハードルが高いですよね……。
そんなシングルマザーの悩みを解決すべく、年収別でiDeCoを始めた場合の児童扶養手当がいくらになるのか試算してみました!(金額に多少の誤差があることをご了承ください。)
- 年収別で貰える児童扶養手当の金額
- iDeCoを活用することでいくら貰えるようになるのか
- 自分に合った働き方
この記事が、皆さまのお役に立てたら嬉しいです。

年収別・児童扶養手当の金額
まずは、児童扶養手当が全部支給となる年収をご覧ください。
- 子供1人⇒年収150万円以下
- 子供2人⇒年収201万9,999円以下
- 子供3人⇒年収255万9,999円以下(養育費を貰っている場合はこの限りではありません)
Instagramのフォロワーさんに年収についてのアンケートを取ったところ、150万円以下の方が圧倒的に多かったです。
年収150万円以下の方は、所得税住民税ともに非課税で児童扶養手当も満額貰えているので何もする必要はありませんが、養育費を貰っていて150万円を超えそうな場合はこの記事を参考にするとよいと思います。
ご自身の児童扶養手当を計算したい方はこちらも併せてお読みください。

また、年収180万円での試算は以下の記事で解説しているのでこちらを参考にしてみてください。

年収200万円
住民税が非課税になるラインが年間所得135万円(年収204万3,999円)以下なので、まずは住民税非課税ギリギリである年収200万円を解説していきます。
年収200万円は月で均すと月収16万7,000円です。
給与明細だと以下のようになります。
税法上支給額 | 167,000 |
雇用保険料 | 501 |
健康保険料 | 8264 |
厚生年金保険料 | 15555 |
所得税 | 2,740 |
差引支給額 | 139,840 |
通勤手当が支給されている方はこれにプラスされますので、大体の手取りが14万円ということになりますね。
それでは、iDeCoを活用した場合とそうでない場合の児童扶養手当の金額を見てみましょう。(以下、養育費なしと想定して計算)
- iDeCoナシ⇒34,620円
- iDeCo5,000円⇒36,000円
- iDeCo10,000円⇒37,390円
(子2人は全部支給)
iDeCoなしと10,000円掛けた時の月額差は2,770円です。
年収250万円
住民税も所得税も取られてしまうのが年収250万円台ですが、手取り額は年収200万円の方と同じくらいでも賞与があるので生活に少し余裕がありますね。
このレベルの年収だと、月収は人それぞれ異なると思うので給与明細は省きますね。
早速本題にいきましょう。
年収250万円でiDeCoを活用すると児童扶養手当の金額はこうなります。
- iDeCoナシ⇒26,550円(子2人:35,520円)
- iDeCo5,000円⇒27,930円(子2人:37,120円)
- iDeCo10,000円⇒29,320円(子2人:38,720円)
年収200万円と比べると結構な差があるかと思います。
ただ、年収250万円の強みは賞与があることですよね。(ない方ももちろんいますが)
年収200万円と年収250万円で、iDeCoを10,000円掛けた時の児童扶養手当の年間差額は96,840円です。
これだけ見ると差が大きいように感じますが、賞与がある場合はまとまったお金が40万円ほど入ってきます。
手取りを増やして賞与なしの働き方を選ぶか、手取りが少し減っても賞与ありの働き方を選ぶかは、個人の価値観に委ねられていると思います。
年収300万円
手取り額も増えて生活が安定してくる年収300万円で、iDeCoを活用した場合の児童扶養手当の金額は以下の通りです。
- iDeCoナシ⇒18,480円(子2人:26,210円)
- iDeCo5,000円⇒19,860円(子2人:27,800円)
- iDeCo10,000円⇒21,250円(子2人:29,400円)
1万円までで試算をしていますが、これぐらいの年収であればiDeCoの掛金を増額することも可能です。
そうすることで、住民税や所得税が減税されて手取り収入が増えますよ。
シングルマザーが一番お得な働き方は?
これらを踏まえて、シングルマザーにとってお得な働き方を考えてみました。
子供が未就学児~小学3年生の場合
年収180~200万円程度で抑えて、児童扶養手当を活用しながら子供との時間を増やすことを優先するのもいいかと思います。
このあたりの年収でしたら所得税住民税ともに非課税で保育料はかからないので、月収が少なくても暮らすことが出来るはずです。
私自身、手取り13万円前後で生活をしていますが、何不自由なく暮らすことが出来ています。
また、子供との時間を増やすことで親子共の心の安定が保てるのではと思います。
小1の壁もありますし、小学校低学年のうちはまだまだ心配ですもんね。
パートとして心にも時間にも余裕をもって働きながら子育てをして、その合間に資格やスキルアップの勉強をして、子供に手がかからなくなる時期の就職に備えるのもアリですね。

子供が小学4年生以上
小学4年生になれば、自分1人でお留守番が出来るようになったり友達の家へ遊びに行ったり自由に行動するようになりますよね。
まだ心配なこともあると思いますが、子供がこれぐらいの歳になれば働き方を増やすことは可能だと考えます。
また、小学生のうちはお金はあまりかからないと言われていますが、食べる量や欲しいものも増えたり旅行代金も嵩んでくる年齢なので、年収250万円~の働き方を選択してもよさそうです。
給与収入や児童扶養手当を合わせて考えると、年収300万円前後の方が税金の控除面も含めて損をしないように思います。
子供の将来のためにも、働き方を少し増やして年収を上げ、貯蓄を頑張っておきたいですよね。
シングルマザーにこそiDeCoをおすすめします
いかがでしたか。
iDeCoを活用することで児童扶養手当が増え、支払う税金が減り、手取り額が増えます。
始めるまでのハードルは高いですが、始めてしまえば何もすることはありません。
善は急げです。
今ある制度をフル活用して、お得に賢く生活していきましょう!
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